ここではレイサントのリンクを3つ紹介する。最初の2つは彼の功績であるが、3番目のリンクは
2番目のリンクにケンぺ(Kempe)の考えを取り入れて改良したものである。
レイサントのリンクの一例を下記に示す。
∠APB を三等分する角とする。
CQ と DV には細い溝が切ってある。
(赤線の部分)
これらの溝に沿ってT と R の結合部分が
自由に滑れるようになっている。
長い棒 ED と FC は継ぎ目なしの真っ直ぐな
棒である。
これらは左右対象であることから、
∠EPF は∠APB の3分の1となる。
******** Laisant_1_trisection_desc.dwg
********
この図面とアニメーションの作成方法:
プログラム Laisant_1.lsp を (load
"Laisant_1") でロードする。
次にコマンド ラインから Laisant_1 と実行命令をタイプする。
この機構の動作を見るには test_Laisant_1 と実行命令をタイプする。
アニメーションファイルの作成:animation_Laisant_1
Laisant_1 を実行すると図のように3つのビューポートが出る。
左:
グローバルビューポート: 全体の図を表示する。
右上: テストポイントのビュー: ターゲット部分の線を表示する。
右下: カーソルの移動点: カーソルでリンクの点を移動させる。
****** Laisant_1_viewport.dwg
******
角度は @2<105 と入力する。
****** Laisant_1_trisection_105_deg.dwg
******
レイサントのリンクの一例を下記に示す。
PSRQ と RQTU は平行四辺形で
構成する棒の長さは総て同じにしてある。
点U は棒 PD に切ってある溝に沿って
滑れるようにしてある。
ΔSPR と ΔQPRは合同であるから
∠SPR = ∠QPR である。
ΔRPU と ΔTPUも合同であるから
∠RPU = ∠TPU である。
従って ∠SPR = ∠QPR = ∠TPU = (1/3)∠AOB
****** Laisant_2_trisection_desc.dwg
******
この図面とアニメーションの作成方法:
プログラム Laisant_2.lsp を (load
"Laisant_2") でロードする。
次にコマンド ラインから Laisant_2 と実行命令をタイプする。
この機構の動作を見るには test_Laisant_2 と実行命令をタイプする。
アニメーションファイルの作成:animation_Laisant_2
---->角度は @2<105 と入力する。
****** Laisant_2_trisection_105_deg.dwg
******
レイサントのリンクの一例を下記に示す。
ケンプ(Kempe) の交差する2つの平行四辺形を使うと、
図のように、前の例で用いた細い溝 PD を消去して、更に2つの長い棒 UT と UR を、3つの棒で置き換えることができる。
この方法では、厄介な細い溝をスライドさせないでリンクすることができる。
****** Laisant_desc.dwg
******
この図面とアニメーションの作成方法:
プログラム Laisant.lsp を (load
"Laisant") でロードする。
次にコマンド ラインから Laisant と実行命令をタイプする。
この機構の動作を見るには test_Laisant と実行命令をタイプする。
アニメーションファイルの作成:animation_Laisant
---->角度は @2<120 と入力する。
****** Laisant_trisection_120_deg.dwg
******
1. Yates, Robert Carl : "The Trisection problem", p 38-39. p 41-42
質問、問い合わせは 筆者 岩本 卓也宛てにお願いします。
Last Updated Nov 22, 2006
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