この曲線は初めコックロイド (Cochloid) と呼ばれ、後にコンコイド (Conchoid) と呼ばれるようになった。
ニコメデス ( Nicomedes)
がデリアン問題 (Delian Problem) を解くために発明し、
その後パップス ( Pappus)
が角の三等分に使用できることを示した。
点D は固定点C(ポールと呼ぶ)の周りに
線分AB(定規と呼ぶ)に沿って動く。
ポールと定規の両端点を選択しコンコイドを描く方法:
プログラム utility_curves.lsp を
(load "utility_curves") でロードする。
次にコマンド ラインから test_conchoid
と実行命令をタイプする。
コンコイドを用いた角の三等分を下図に示す。
三等分の仕方:
Step 1: 直角座標軸O-XYを描き、OY上に点Aを定める。
線分 OB を引き、三等分する角を∠AOBとする。
Step 2: 点O を中心に半径(a)の円を描く。円と線分OBの交点をL とする。
L からX軸に平行な線を引き、Y軸との交点をDとする。
Step 3: Oを基点にしたポールを想定し、線分DLと交わる点からの長さが
常に2aとなるような曲線NCM、コンコイド(Conchoid)を描く。
Step 4: 点L からY軸に平行な線を引き、コンコイドとの交点をCとする。
線分OCは∠AOBを三等分する。
一般に、OD=b とすれば、コンコイドの極座標表示は r = b/cosφ + 2a である。
一方直角XY 座標表示では (x2 + y2)(y - b)2 = 4a2y2 となる。
この図面とアニメーションの作成方法:
プログラム nicomedes.lsp と
utility_curves.lsp を (load "nicomedes") と
(load "utility_curves") でロードする。
次にコマンド ラインから conchoid_trisection と実行命令をタイプする。
三等分を各ステップごとに実行する。
コンコイドを描くツールも発明された。図に示すように一方が(灰色部分)が固定され、もう一つの方(水色部分)が動く。 OとPは掛けくぎ。ポールOは移動部分の溝に沿って自由に動く。 Pは移動部分(水色)に固定され、固定した部分(灰色)の溝に沿って自由に動くことができる。この例では、長さPQが、OQとX軸で作る角を三等分するように設定。(上図)
移動端点Qが、点Pを通る水平線上に来たら、三等分は出来上がり。
******** conchoid_drawing_tool.dwg
********
既に判っているように、拡大(ズーム)コマンド無しで正確にカーソルを線上に合わせるのは難しい。ここで二つの操作をアニメーションを使って紹介する。
第一の例では拡大コマンドを使用せずに行い、第二の例で拡大コマンドを使用する。
この図面とアニメーションの作成方法:
プログラム nicomedes.lsp と
utility_curves.lsp を (load "nicomedes") と
(load "utility_curves") でロードする。
次にコマンド ラインから test_1 と test_2 とそれぞれ実行命令をタイプする。
test_1: 第一のケース:---拡大コマンドを使用しないで三等分
test_2: 第二のケース:---拡大コマンドを使用して三等分
1. Yates,Robert C.:"The Trisection problem",first published in 1942.
質問、問い合わせは 筆者 岩本 卓也宛てにお願いします。
Last Updated Nov 22, 2006
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