立方体の倍積問題
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折り紙による解

1. 阿部恒の折り紙解 (ref.1)

阿部恒は1980年にユニークなデリアンの解を日本の学会誌「数学セミナー」に発表した。その方法は、最近 2003年出版の
参考文献(ref.1)で述べられている。
彼は伝統的な日本の折り紙のテクニックを用いている。

(1) 四角形の紙を用意する。四隅は全て正確に90度。
(2) 線分 AF, DG, BJ, HK は、折った跡の折り目線。
(3) 横線の間隔は1単位長さ。
(4) 縦線の間隔は二倍の単位長さ。
(5) 点H を要にして、点A が線HK上に、点Bが線DG上に
くるように紙を折る。

距離ON(緑の線)は2の立方根である。

ここをクリックしてアニメーションを見る。

詳細は 阿部恒の折り紙解 の章で説明。
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2.芳賀和夫の折り紙解 (ref.2)

Ref.2では正方形の紙で辺の長さ(15329/20000)の作り方を示している。

ABCD は正方形の紙。
ステップ 1: C が点E にくるように折る。辺CD は点f で線分AB と交差する。
         Af を二分する点F を求める。
ステップ 2: C が点F にくるように折る。折り曲げ線は点g でCB と交差する。
         Bg を50 %伸ばし、点G を定義する。
ステップ 3: D が点G にくるように折る。折り曲げ線は点H でCD と交差する。
長さ AH = 1.25993873 は 21/3 = 1.259921... にかなり近い近似値を得る。

ここをクリックしてアニメーションを見る。

詳細は 芳賀和夫の方法 の章で説明。
********** Origami_Delian_2_desc.dwg *********

参考文献

1. Abe, Hisashi: "Amazing Origami" , (in Japanese), 2003, ISBN 4-535-78409-4

2. Haga, Kazuo: "Origamics part - I" , (in Japanese), 1999, ISBN 4-535-78293-8


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質問、問い合わせは 筆者 岩本 卓也宛てにお願いします。

Last Updated Nov 22, 2006

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